語らなかったタイガー物語・・・ 2019年GWパタヤ旅行⑱(5日目)

2019年04月 パタヤ旅行
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パタヤからサメット島へビーチリゾートを楽しみに来たリキは、ファイヤーダンスなどを見て1日目を楽しみます。

翌日、令和元年初日。早朝に目覚めたリキは1人で海辺に散歩に行き、タイガーの事を考えるのでした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月1日6:00 サメット島ビーチ

 

 

 

 

 

 

早朝に目覚めたリキは寝ているLちゃんを部屋に残し、1人ビーチへ散歩に出かけます。

そして誰もいないビーチで1人座り、海を眺めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、何度目かわからない

あの日のことを思い出す・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年1月1日深夜 ホテル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「またね」

タイガー「帰ったら連絡してね」

M子「おやすみ~」

M子を見送って部屋に戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「楽しかったな」

タイガー「楽しかったね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてホテルに戻り、何となく2人で部屋飲み。

何気ない会話をしながら、楽しい時間を過ごします。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

朝方になったころに、タイガーが急に静かになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「どうしたの?眠くなった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ううん、大丈夫」

そう答えるタイガーの様子は少し真剣に見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「リキ、実はね・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「今週で仕事を辞めようと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「え!?」

突然の話に驚きが隠せません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「前から辞めようと考えていたんだけど、今週で辞める」

そう話すタイガーの表情は、冗談ではなく真剣です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「仕事・・・嫌になった?」

何と話せばいいかわからず、そんなことしか言えないリキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「毎日毎日お客さんの相手をして、身体がもたないよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「働いて〇年だよ?もう私も若くないから、しんどいよ・・・」

疲れて辛そうな顔で、そう話すタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなタイガーを目の前にして、何も言葉がでてきません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくするとポツリと話し始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「リキ、私の産まれた家は凄く貧しい家だったの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そんな家で、私は長女として産まれたの」

リキ「うん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「本当にお金がなかったから、私が少し成長したころにお金持ちの人と結婚することになったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本やネットで見た事あるような

そんな遠い国の話だと思っていたような事が

目の前にありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「それで私の家はお金に困らずに生活ができるようになったの」

リキ「結婚してたって聞いてたけど、そうだったんだね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしてすぐに子どもができた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「子どもができて、幸せな家庭ができると思った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でも違ったの・・・」

リキ「・・・え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「お金持ちの旦那は子どもがお腹にいる私をほったらかし、毎晩他の女とセックス三昧・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「それでも私には何も言えないの・・・・私の家族を養ってもらってるから」

リキ「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと表現すればいいのだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ

『悲しい』

そんな風にしか言えない気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「子どもが産まれたら、旦那も変わると思っていたんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でも・・・何も変わらなかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私と子供をほったらかして、遊びまわる毎日」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そんな生活に私はどうしても耐えられなくて、離婚して子どもを引き取ったの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「子供を預けて工場で働き始めたんだけど、家族と子供を養っていくには全然お金が足りないの」

リキ「それは難しいね・・・」

タイガー「でしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「どうやったらお金を稼げるかなぁ?って考えて、一緒に働いている人にも聞いてみた」

リキ「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしたらね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『パタヤへ行けばいい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そう言われて、そこへ行けば稼げるんだ!って知ったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「『パタヤ』って聞いてもどこにあるのかも知らなくて、でも稼げるのならそこへ行こう!ってその後すぐに工場を辞めた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「それで3000Bだったかな?5000Bだったかな?それだけ握りしめて、パタヤに向かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー笑っちゃうでしょ?それだけあれば、どこまででも行けて、何でもできると思ってたんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に言うタイガーを見て

リキ「その時はどんな気持ちだったんだろう?」

そんな風な気持ちで胸がいっぱいになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「パタヤに着いたけど、どこに行っていいか全然わからなかった」

リキ「・・・うん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「だからバイタクの人に聞いたんだよ。

『どこか働ける場所を紹介してください』

ってね」

リキ「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そうしたらバイタクの人が1軒のゴーゴーバーのママさんを紹介してくれた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「少し話して

『じゃあ、明日から働いてみる?』

ってなったんだけど、寝るところもないって話したら家に泊めてくれたんだ。そして翌日からお店で働くことになった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「お店に行ったらセクシーな服が置いてあって

『えー?こんなセクシーな服を着るの!?』

って驚いちゃった。この時はゴーゴーバーが、どんなところか知らなかったの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしてしばらく踊ってたりしたらママさんに呼ばれて

『タイガー、ここへ行って』

って言われて、どこかのホテルへ行くことになった」

リキ「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとも言えない気持ちで

胸がしめつけられる気がした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そして部屋に着いて中に入るとファランがいたんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「何か言って来るんだけど英語が全然わからなくて・・・

とりあえずニコニコ笑ってた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ファランが急にシャワーを浴びに行って、裸のままで出てきて近づいて来て・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そうしたら本当に怖くて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「声を出して泣いちゃった。

『エーーン』って子どもみたいにね。

笑っちゃうでしょ?ハハハ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって昔の事を笑いながら話していたタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ハハ・・・本当に・・・こわかった・・・んだよ・・・」

そう言って涙を流すタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「もう話さなくていいから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「子どもみたいに泣いたらファランが困っちゃって、ママに電話しだして

『タイガー、もう帰ってきて』

って帰ることになったの。ハハハ」

そう涙を拭いながら、笑って話すのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしてそれから毎日家族のために必死に働いたよ」

 

そう話すタイガーの顔は、何かを決意した人の顔でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「みんなは稼いだお金で遊んだりしてたけど、私は家族のために節約してできるだけ多くのお金を貯めたんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしてお金が貯まったところで休みをもらって実家に帰って、家族のために家を建てて車を買ったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「みんな凄く驚いていたんだよ?帰ってきたと思ったら、突然家を建てて車まで買うんだからね。ハハハ」

リキ「ハハハ、それは驚くよ」

いたずらっ子のように笑う姿を見て、リキもつられて笑ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね、家を出る時にお父さんとお母さんに言われたんだ。

『身体だけは売るな』

ってね。言ってないけどきっと2人気づいていたと思う。だって家と車だからね・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その話をするときのタイガーは親に言われたことを守れなかったからか、少し寂しそうな横顔を見せていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「それからも親、兄弟、私のこどものために必死に仕事をがんばった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「みんなひどいんだよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〇〇を買うから、〇万バーツ送って」

「わかりました」

 

 

 

 

 

「〇〇が病気だから、病院代を送って」

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

「〇〇が壊れたから、修理代を送って」

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私がね、どんだけがんばってお金を稼いでいるのか、みんな全然わかってくれない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「言えばお金が出てくると思っているんだよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「人間の欲望はどんどん大きくなっていく。お金を渡しすぎるのも、家族のためによくないよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でも、私が長女だから!兄弟のためにがんばらないと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私の子どもを見てもらってる!子どもには少しでも良い生活をしてほしい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「だから、がんばって・・・がんばって・・・家族のためにお金を渡さないと!」

そこには家族のために必死にがんばるタイガーの姿がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキにはそんな状況が理解できません。

リキ「なぜタイガー1人がこんなに辛く、必死なんだ?」

そう考えてしまうのは、リキが日本人だからなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな理解できない理不尽な状況について、何とも言えない気持ちでいっぱいになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「実家にいる私の子供を、親が見てくれているけど」

リキ「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「前に子ども誕生日の日があったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね、どうしても休みがもらえなくて、家に帰れなかったの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「だから誕生日に子どもにビデオ通話かけて、おめでとうってお祝いの言葉を伝えたんだ」

リキ「うんうん」

よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね、子どもがこう言ってくるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子ども「なんで誕生日なのにママは来てくれないの?私よりもお仕事が大事なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そう言われて、何も答えられなかったんだ。ママ失格だね、ハハハ」

と笑いながら、涙を流すタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなタイガーにかける言葉も見つからず、何も言わずにギュッと抱きしめることしかできないリキでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し落ち着いたところで、まだ話を続けるタイガー。

リキ「もうやめよう」

タイガー「聞いてほしいんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってタイガーは話すのを止めません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「家族のためにがんばってパタヤで仕事していると、パタヤに友達もできるんだよ」

リキ「そうだろうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「家族と離れて仕事が辛い時とか、友達がいたら一緒にがんばれる」

リキ「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「仕事の休みの日は一緒にゴハン行ったりしてる。たまに画像を送ったりしてるよね?」

リキ「そうだね。美味しいものいっぱい食べるから太るんだよw」

タイガー「最近食べ過ぎた・・・」

そう言ってお腹周りを気にするタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でも、お店に仲良くなった友達とかは、ひどいんだよ・・・」

リキ「どうしたの?」

悲しそうにしながらうつむくタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「『家に送金しないとダメなんだけど、今ちょっとお金がなくて困ってる。タイガー、〇万B貸して』

と言われて、困ってるから貸してあげたの」

リキ「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね、その後連絡がとれなくなって、お店やめちゃった・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「別の友達はね

『家族が病気になったけど手術するお金が足りない、〇〇万B貸して』

って言われて、仲が良かったから貸したの」

リキ「・・・・うん・・・」

もう、聞かなくてもわかる・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしたらその後に連絡が取れなくなったの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「でもね、その後に町で見かけたから声をかけたの

『ちゃんとお金返して!』

ってね」

リキ「・・・・うん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そしたら何て言ったと思う?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そんなの知らない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「そんな事を言うんだよ?そして逃げて行くの!」

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「なんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ねぇ、リキ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「みんな何でそんな事ができるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「お金を返して欲しかったんじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「友達が困ってると思ってお金を貸したのに、なんであんなウソをついて逃げるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「友達じゃないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ねぇ・・・なんで・・・・」

そう言ってまた泣き出すタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本でもよくあるお金のトラブル。

それが同じようにタイで起きている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガーと買い物へ行って、手や足のない人がいると必ずお金を渡していたタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

困った人を救う

「タンブン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微笑みの国

「タイランド」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でこんな悲しそうに泣いてんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可哀そう

悲しい

むかつく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて言っていいかわからない

そんな複雑な気分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「もう何も話さなくていいから・・・」

泣き続けるタイガーをまた抱きしめるリキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「家族と離れて働いて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「子どもの誕生日にも会いに行ってあげられなくて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「友達と思っていた子たちにも裏切られて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私はパタヤで1人・・・誰もいない・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「このまま働くのは辛すぎるよ・・・だから今週で仕事を辞める・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かに気持ちを話したかったのか、自分の気持ちを話し続けます。

そしてそれを静かに聞くリキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「・・・家族は大丈夫なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「今までたくさんのお金を渡したからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「それに兄弟たちが大きくなったから働き始めるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私は今まで家族のためにいっぱい働いた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「だからこれからは自分の幸せのために生きていきたい」

リキ「うんうん」

泣き止んで、そう静かに話すタイガー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「ねぇ、リキ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「私ね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「リキの子どもが欲しい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「自分の幸せのため・・・いつも自分と一緒にいてくれる家族が欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「リキに結婚してくれとは言わない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「お金が欲しいわけでもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「貧しくてもいい、ただ私だけの家族が欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガー「リキとのハーフの子どもが欲しい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言われて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拒まなかったリキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月1日7:00 サメット島ビーチ

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「そろそろ戻るか・・」

そう思い立ち上がるリキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たかがゴーゴー嬢・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな複雑な気持ちで帰国した年末年始旅行。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから今日まで

何度あの日の事を思い出しただろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ違うのは、タイガーがいないだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連絡がなかったあの旅行前日。

あの日に全て終わったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は

「もしかして何かあったかも?」

そう思って連絡が来ることを、心のどこかで期待していたリキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

「なぜ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リキの子どもが欲しい!そう言ってたのになぜ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただリキがその終わり方に納得できなかっただけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何があったか

それはもう関係ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガーとリキは終わった。

ただそれだけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝の海辺を後にして部屋に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に入るとLちゃんはまだ静かに寝ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起こさないように静かにベッドに入り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その気持ち良さそうに眠るLちゃんの横顔を眺めながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リキ「ありがとう」

と心の中で感謝の気持ちを伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連絡が取れなくなったタイガーの代わりに

急遽誘ってついてきてくれたLちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今横にいてくれる事を

感謝する気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何も考えずにボーっと天井を眺めながら、しばらくすると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

L「う~ん・・・リキ、おはよう」

リキ「おはよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってそっと抱き着いてくるLちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな姿を愛しく想い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時に初めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lちゃんを抱いたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ と が き

 

 

 

 

 

年末年始の旅行記事では書かなかったタイガーの物語。

何もなければこの先も書かないつもりでしたが、今回こんな事になったのでリキの心境を描くために書きました。

 

 

 

 

 

誰にも話さず2人だけの話にしておこう・・・

 

 

 

 

 

そう思いながらも、何かを感じて欲しかったので書きました。

 

 

 

 

タイガーとはパタヤ初日の夜を一緒に過ごして、部屋から出て行くのを見送ったのが最後です。

それから連絡はありませんし、こちらからも連絡していません。

 

 

 

 

 

 

 

出会いあれば別れあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがと

元気でな

 

 

 

 

 

 

  

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